よく、楽して働きたいとか、楽して稼ぎたいと言うと、そんなに上手くいくわけないよとか、怠け者のように見られることもあると思います。
でも、本当にそうでしょうか。
楽して働くとは、つまらない仕事をサボることではありません。
楽しい仕事を、楽に、効率的に行うという事です。
楽して働くことは怠け者という価値観は、人間があくせく働く必要がある社会でのみ通用する価値観です。
しかし現在は、様々な分野で機械やロボットによって遥かに効率的に、正確に作業ができるようになりました。
これらの技術は今後さらに発展することが予想されます。
機械やロボットが人間の変わりに仕事をしてくれるようになれば、人間は必要以上に働く必要はなくなります。
そのような社会においては、働き方も、働く意味も現代とは全く違ったものになると思います。
皆、人間にしか出来ない仕事、各々が本当にやりたい仕事をし始めると思います。
仕事をする意義は、その人の好奇心を満たし、それを世の中の人たちと分かち合う事・・になると思います。
無理にあくせく働く必要がないのだから、楽するのはダメという価値観も薄れるでしょう。
ロボットが人間の代わりに、生活に必要な労働をしてくれる社会ならば、現代のような資本主義経済、貨幣経済のシステムも別の形に変わっている必要があるでしょう。
なぜなら、必要以上に働く必要がないのに、人間が働かないければ生活できない(お金を貰えない)システムはおかしいからです。
これまでも、そしてこれからも、技術の進歩は、人間の生活を豊かに、便利にする為に発展してきたはずなのに、人間が無駄に働かなければならないシステムはどこか矛盾していると言う事です。
競争をすることで世の中が発展する部分もありますが、競争が行き過ぎると、逆に保守的になって経済や技術の発展が停滞するかもしれません。
働かないでダラダラしていると、人間がダメになるという意見もありますが、そうはならないと思います。
確かにあまりダラダラしていても、堕落するだけですが、余り暇すぎると人間は逆に活動的になります。
これは現在ニートをしている自分だから、よくわかります。
安心して生活が出来るシステムがある社会であれば、人は、自分が本当にやりたいことを見つけて、行動し始めるはずです。
その結果、現在よりも世の中が自然な形で、効率的に回っていくのではないでしょうか。
しかも、競争によるストレスなどは、現代に比べてかなり少ない社会です。
その為に、社会のシステムを変えていく事も必要ですが、まずは一人一人の意識を変えることが大事です。
皆が安心して暮らせる世の中ならば、人はお互いに自分の持っているものを惜しみなく分かち合い、与え合うはずです。
今からでも、そういう姿勢で生きることが、いまこうして思い描いている理想の社会を実現していく為の小さな一歩になると思います。