私は以前、仕事がつまらないと感じて仕事を辞めてしまいましたが、つまらないと感じる原因として、次の事がひとつ挙げられると思います。
それは、『誰かから与えてもらう事ばかりに期待している』ことです。
他人に依存しているということです。
具体的には、給料に依存していますね。給料をもらう為に仕事に行くのは自然な事ですが、自分がもらうことばかりに意識が向き始めると、仕事が義務になり、つまらなくなります。
やらされ仕事ほどつまらないものはありません。
思ったのは、人に与えることは楽しいということです。
例えば、居酒屋に行ったとして、お店の人が気軽に話しかけてくれて、他愛もない会話ができただけで、楽しい気分になりますよね。
いろんなお店がありますが、そういうフレンドリーなお店の人はとても楽しそうに仕事をしています。
お酒を飲みにというよりは、そのお店の人に会いたくて何度も通う感じになると思います。そういうお店なら、リピーターのお客さんも増え、自然に商売繁盛するのではないでしょうか。
ところが、仕事だと思って、嫌々やっていると、それがお客さんにも伝わりますし、なにか機械的な対応な感じがして、その他多数のお店と同じになってしまい、そのお店を選ぶ理由は無くなります。
今のは例えですが、仕事をするときに、心から楽しんで相手に与えるという姿勢が大事ではないかということです。
給料を得る為に仕方なく仕事に行っているとなると、給料分以外はなるべく働きたくない・・となり、仕事にもどこか身が入らないばかりか、誰かに心よく協力したり手伝ったりということが出来なくなります。
いわば、守りに入ってしまっています。
今の社会全体にこういう風潮があると思います。
他人を信じられない・・自分のことは自分だけで何とかしなきゃ・・だから、自分の取り分を取ることだけに必死になって、仕事が機械的に、事務的に、ドライな感じになってしまう。
それが悪いわけではありませんが、この閉塞感を取り払う為に、やはり『与える』こと、『与えることの喜びを知る』ことがポイントになると思っています。
人間社会はお金が絡むとはいえ、お互いに与え合って成り立っていることに変わりはありません。
お金が無いと死んじゃうので、どうしても守りに入ってしまうのですが、そこを少し緩め始めることもできるのでは・・と思います。
自分ができることをして他者に喜んでもらうことは誰しも嬉しいことではないでしょうか。
仕事って、自分が出来ることをして、他人を幸せにしていますよね。
大きい会社や組織だと自分の成果が具体的にどう人を喜ばせているか見えにくいですが、どこかで誰かの笑顔に繋がっているはずです。
製品を作っている会社なら、エンドユーザーの顔は見えなくても、一緒に働いている人を助け、協力し、喜ばせることはできます。
仕事の楽しさのひとつはそういう所にあるのではないでしょうか。
簡単ではないかもしれませんが、『与える喜び』という姿勢をもつと、多くの仕事に楽しさを見出すことは出来るのではないかと思います。
もちろん合わない仕事もあります。その場合は、自分に合った仕事を見つけることも大事です。
与える喜びを得る為に、やはり好きなことや好奇心が湧くことを仕事として選ぶことが大事です。
受身でななく、自発的に仕事を見つけていこう、自発的に仕事を作っていこうという姿勢が大事です。
そうやって活力に満ちて毎日楽しく生きていると、思いもよらないチャンスが舞い込んでくるかもしれません。