La mia armonia

精神世界やスピリチュアリティなど、ちょっと不思議な世界をベースに、人生を前向きに生きる考え方を提案しています。起業やビジネスについても書いています。

受け容れること 抗うこと

人生でトラブルに見舞われた時、私たちがする選択には二つあると思います。一つはトラブルや環境を受け容れること。もう一つはトラブルや環境に抗うこと。

 

人が何かを受け容れる必要があるということは、多くの場合、解決できない問題や環境があるということです。例えば、不治の病であったり、先天的な障害をもって生まれてきたり、普通の人とは違う生き方をしなければならない場合です。

 

最初は『普通の人生』を生きられない葛藤に苦しむのですが、やがてその境遇を受け容れられるようになります。いまある環境がどんな環境であれ、それを心から受け容れることが出来た時、普通の幸せは手に入らなかったけれど、自分なりの幸せを見出すことができたということです。

 

私は、強さには2つの性質があると思います。一つは、今お話した、『受け容れる』強さです。もう一つは『抗う』強さです。

 

私は、これまでの人生で、自分が好きになれなくて、生きづらくて苦しかった時期がありましたが、自分を無条件に『受け容れる』ことを知った後、心がかなり穏やかになりました。

 

なので、自分や他人を『受け容れること』は幸せに生きるために重要なことのひとつだと思っています。

 

しかし、最近感じるのは、環境を受け容れるだけでなく、その環境に抗うこともまた大事ではないかということです。

 

例え、変えられない環境であったとしても、そこで諦めるのではなくて、自分が望む環境を実現することにチャレンジすることも出来るということです。

 

宿命は『命が宿る』と書きます。それに対して運命は『命を運ぶ』と書きます。つまり、宿命は変えようのないこと、運命は自分の選択と行動次第で変えられるものということです。

 

自分の人生はこうだ!と決めつけて諦めるのは勿体ないと思います。私たちの人生は試す為の人生なわけで、問題が良くなる、良くならないに関わらず、いろんなことを試すことはできます。

 

これまでの常識はこれまでの常識であって、それは時が経って人間の考え方や技術が変革すれば、常識ではなくなるわけです。例えば、大昔に不治の病と考えられていた病気で、現在は普通に治癒する病気はたくさんありますよね。

 

『人間は学問をし、修養しないと宿命論的存在になって、つまらない人間になってしまうものです。良く学問をし、修養すると自分の運命を創っていくことができます』

これは、私が影響を受けた七田眞さんの言葉で、元は思想家の安岡正篤氏の言葉ですが、私はこの言葉に勇気づけられます。自分の人生で何かトラブルが起きたとしても、そこで諦めるのではなく、問題を良い方向に持っていこうとする気概が大事だと思います。

 

諦めることは、受け容れることとは違います。諦めた人は、その境遇をネガティブに捉えていますが、受け容れた人はその環境なりの幸せを見つけています。

 

受け容れることは、自分の中にある『思い込みを変えること』とも言えると思います。私たちは『幸せの形』を世間一般の価値観に委ねてしまっている部分が多いです。その価値観を変えることで、自分にとっての幸せの形が変わってくるということです。

 

『起きてきた状況に決まった意味は無く、その意味は自分で決めることができる』 こういう言葉もあります。

 

人生で苦しい境遇に見舞われた時、まずはその境遇を受け容れた上で、その境遇に抗う、つまり望む方向に持っていくという姿勢が、望ましいと思います。

 

その為には、いろんな本を読んだり、いろんな人に会ったり、いろんな仕事をしたり、いろんな辛い体験をしたりして、人間を磨き続けること、解決策を探し続けることが大事だと思います。

 

一つの部分がダメでも、その他の部分を磨き続けることで可能性が拓ける

私たちはみんな幸せになりたいと思っていますよね。また、楽しく生きたいと思っていますね。であれば、目の前にある問題が何であれ、それを『ダメなこと』と捉えたところで、人生が良くなるはずがありません。

 

例えば、治らない病気を持ったとして、その病気の所為で、自分のその他の部分もすべて投げやりになってしまったとしたら、それはとても勿体ないことだと思うのです。

 

その病気は治らないかもしれないけれど、その他の部分は変わらず磨き続けようという姿勢が大事だと思います。そうすることで、姿勢が変わり、考え方が変わり、行動が変わり、やがては人生が変わるかもしれないからです。諦めたらそこで終わりです。

 

問題が起きて苦しい時、自分の人生は自分で創るものだということをもう一度思い出してみるだけでも、心が軽くなるのではないでしょうか。

 

読んでいただいてありがとうございます。