皆さん、最近ワクワクしていますか?
私はそれほどワクワクしていません。
人生において、心から打ち込める何か(仕事、パートナー、その他)を見つけることは、最も重要なことのひとつです。
ただ、それを見つけるには、人にもよりますが、時間がかかります。本当に、一生かかって見つけることができるくらいだと思います。
若いうちにライフワークだと確信できるものを見つけることができれば、幸せだと思いますが、そんなに焦る必要もないと思います。若いうちに成功しようと考えるから、葛藤が生まれると思います。
『若い人達に必要なのは、学校における机の上の勉強でも、またあれこれの細かな教えでもない』
これは『ガルシアへの手紙』という本に書かれている一節ですが、今はこの言葉の意味が良く分かります。
誰でも子供の頃は、自分がワクワクすることを知っていて、それを自然にしていたと思うのですが、年齢を重ねるに連れ、自分が一体どんなことにワクワクするのかが、分からなくなってしまいます。
私の場合も、子供の頃は、もっとワクワクする時間が多かったと思いますが、大人になってからは、すっかり自分のワクワクについて分からなくなってしまいました。だから、今こうしてワクワク探しの旅をしています。
そこで、いつから歯車が狂い始めたのかをちょっと考えてみました。
多分、14~15歳くらいからおかしくなったと思います。中学から高校にかけての時期だと思います。
私は、中学卒業後、高専というエンジニアになる為の5年制の学校に進学したのですが、その学校では毎日勉強尽くめでした。
ひとつの講義が90分~100分で、それが1日に3~4つ。講義も座学が主だったので、1日中机に座って勉強していたことになります。
最初の頃は真面目に勉強してそれなりの成績を上げていたのですが、それが数年続くと、段々おかしくなったのだと思います。
3年生の時に急に学習意欲がなくなってしまって、4年生には進級したものの、その年に留年してしまったのです。
勉強が嫌いなわけではありませんでしたが、それは私にとって、心を震わせる体験ではありませんでした。私にとってのワクワクは多分他のところにありました。
本当は、人と関わることが好きなのです。結構目立ちたがり屋の部分もあります。15歳の頃、ハリーポッターの映画を見てワクワクしたことがあったのですが、多分あの映画で描かれている友達との触れ合いなど、そういうことが自分にとってのワクワクする要素のひとつだと思います。
本当は、帰宅部なんかしないで、何か部活や同好会、アルバイトなどをやってみればよかった・・今はそう思います。
だけど、当時の私は、そのような人間ではありませんでした。人目が過度に気になり、自分に自信が持てなくて、自分の意見を言葉で上手く表現することができなくて、人と意思疎通がうまく取れませんでした。
講義で問題の解答を黒板に書いて、皆の前で説明することですら満足にできませんでした。人の視線が突き刺さるくらいに気になったので、赤面することも多かったと思います。感受性が強かったのです。
だから、人の輪に積極的に入っていくことから、遠ざかってしまいました。本当はそういうことが自分のワクワクの一要素だったのに。
今なら、はっきり分かります。
当時はエンジニアになることにワクワクしていたけれど、それは本当のワクワクではありませんでした。
でも、人生とは不思議なもので、高専に入ったおかげで、以前勤めていた会社に入ることが出来て、そこで、自分の人生に大きな影響を与える一人の女性と出会うことになるわけです。
その人のおかげで私は人生を本来有るべき方向に軌道修正することができました。
人生は本当にどうなるかわかりません。まだ30年しか生きていない私ですらそう思うのですから、これから後何年生きるかわからないですが、多分今の自分には想像もつかない展開もあり得ると思います。
数年前までは、『起業』なんて選択肢はこれっぽっちもなかったのに、今ではすっかりその方向を目指しています。もちろんこれからどうなるか分かりませんが、以前の自分とは考え方や価値観が大きく変わっています。
就職した会社で定年までずっと働き続けるのか・・漠然とそう思っていたのに、まさか、6年でその仕事を辞めて、実家に戻ってきて3年もニートをやるだなんて・・挙句の果てに起業しようと考えるようになるなんて・・少なくとも社会人成り立ての頃の自分には考えられないことでした。
精神世界の分野で良く使われる『ハイヤーマインド』の視点で私の人生を見れば、人生は必ずうまくいくようにできていると思います。
単純にいいこと尽くめの人生だけが良い人生ではなくて、ネガティブなことが起きたとしても、私たちが本来体験したかったテーマに沿って目的を達成していると思えるからです。自我の視点でみればダメなことでも、ハイヤーマインドの視点でみれば、思い通りの人生ということになるのだと思います。
よく、レールに乗った人生はつまらないというけれど、レールに乗らない人生もまた、人と違うことをする人生というシナリオに基づいた、いうなれば、レールに乗った人生なわけです。
ワクワクの糸を辿る
『ワクワクすると良い』と言われるのは、多分近道だからです。ワクワクの糸を辿っていくと、芋づる式にワクワクが出てくるのだと思います。
私が影響を受けた一人の女性に対して感じたのは、確かに『ワクワク』でした。ワクワクとか、心が震えるような感覚と言ってもいいです。多分自分でビジネスを始めたいと思うようになったのは、その人の影響も大きいと思います。
同様に、学生時代に影響を受けた、『右脳開発』についても、当時の私にとっては『ワクワク』でした。その先にあったのが、『スピリチュアリティや精神世界』でした。
ここでポイントになるのは、誰でも『右脳』や『精神世界』にワクワクするわけではないということです。他の人とは異なるワクワクの対象がある場合は、自分にとって本物のワクワクである可能性が高いと思います。
何となく『しっくりくる』ものでもいいから選んでみる
高専5年生の時、就職の募集を見て、当時自動車に興味があった私は、ちょっとマニアックな車を製造している国産自動車メーカーに応募するつもりで、担任の先生とも相談していましたが、どうも気が進まない自分がいました。
それで、結局その会社に応募するのを辞めて、どうしようかなと考えていた折、学校のパソコンルームで、ふと、『ある会社』の名前が浮かんだのですね。それで、何となく、その会社を受けてみることにしたわけです。
今考えると不思議ですが、それでトントン拍子にことが進んで内定までこぎつけたわけです。それが以前勤めていた長野県の会社です。引っ越す前から長野という土地にもなぜかワクワクしていましたしね。そこで、自分の人生に必要な人たちと出会うことができました。
そうやって、当時の私は、『ワクワク』や『何となく気になる』の糸を辿ってきたわけで、今後もワクワクする対象を見つけ、そこに飛び込んでいくことが大事かなと思います。
ワクワクはフレッシュなもの
ただ、当時はとてつもなくワクワクした人のことも、右脳開発のことも、最近は当時ほどワクワクしなくなりました。
これは自分が成長したからなのか、はたまた退化したからなのかは分かりませんが、いずれにしても、ワクワクは生のものだと思います。
今現在ワクワクするからといって、そのワクワクがいつまでも持続することはないということです。
そういう意味で、ワクワクを感じたら、迷わずその対象に飛び込んでみるのが良いと思います。
何でもいいと思います。気になる人がいたら、コンタクトを取ってみるとか、そういう小さな一歩から始まるのだと思います。
もちろん、ワクワクしていなくても、遠回りになるかもしれないけれど、自分の人生に必要な出会いや環境はいずれ訪れると思います。
読んでいただいてありがとうございます。