起業なんかすると、特に自分の頭を使って行動していくわけで、そうすると、頭でっかちになってしまうことがある。
しかし、要は現実がどのように創られているかということなんだ。それをよく理解しておく必要がある。
現実が私たちの思考や感情を元に創られているということはよく言われていることだ。つまり私たちの普段考えていることや感じていることや意識がフォーカスしていることが宇宙に対する注文票になるということだ。
現実って自分が行動することで変えていくものだと錯覚してしまうのだが、実はそうじゃないみたいなんだ。
私たちが我武者羅に思考して行動すればするほど、現実がどのように創られるかという可能性を狭い枠に限定していることになる。
思考して行動するということは、『このやり方で上手く行く』『こうして、ああして、結果を出す』という風に、物事が実現するストーリーを、ある程度限定していることになるからだ。
さきほどの、宇宙に対する注文票でいえば、『このやり方でしか夢を実現できない』という注文をしていることになる。
そうすると、宇宙は、本来なら私たちの夢を実現する道筋を他にもたくさん用意できるのに、私たちの注文通り、『限られたやり方でしか夢が実現しない現実』を用意することになる。なぜなら、宇宙はただ私たちの注文通りの品を出すのが仕事だからだ。
私たちの夢を実現するために、宇宙が用意できるシナリオには、大抵私たちが自我のレベルでは思いつかないような突拍子もないやり方も含まれている。
これまでの常識では、どう考えても失敗だろうという状況でさえ、後から見れば、完璧に仕組まれたシナリオの一部になっていたりする。
もちろんこの物理的な現実では、行動しなければ多分何も変わらないことが普通だ。
だから、夢を実現する為に、アイディアを考えて行動に移すのはよいのだけれど、それは夢を実現する為の第一歩、きっかけをつくる程度の認識にしておいて、あとは引き続き行動しながら宇宙を信頼して委ねる姿勢をもつことも大事だと思う。
夢を実現する為に、宇宙に対してどんな注文票を出せばよいか。それは、夢が実現した時に自分が感じている気持ちを今感じてみるのが良いと思う。
感謝や喜び、心の平穏など。
思考で注文を出すのではなく、どちらかというと、普段感じている感情に注意するとよいと思う。
現実が上手く行くと信じて委ねることができれば、おのずと心は穏やかな状態をキープできる。
その状態こそが宇宙に対する望ましい注文票になる。
私たちの夢が、どんな方法で実現するのかはあまり考える必要がなくて、信頼して委ねるという心の状態さえ保つことができれば、具体的な方法は宇宙が提示してくれる。
この『思考すること』と『感じること』のバランスがポイントになると常々思っている。