La mia armonia

精神世界やスピリチュアリティなど、ちょっと不思議な世界をベースに、人生を前向きに生きる考え方を提案しています。起業やビジネスについても書いています。

起業家マインドとその日暮らし

最近日雇いで農業のアルバイトをしています。日雇いなので毎日仕事終わりに封筒に入った日当を頂いています。

 

以前会社員だった頃、給料は日払いではなく月払いであり、給料も直接手渡されるのではなく、銀行口座に数字が入力されるだけでした。

 

ここ最近、日当を頂きながら、考えたことがあります。それは『日当を基準にした生活スタイルがあっても良いのではないか』という事です。

 

簡単に言えばその日暮らしです。一般的には月収を基準にして生活を構築すると思いますが、この生活は、引き算の生活だと思います。つまり、毎月20万円給料を稼いだら、そこから家賃、光熱費、食費、税金、好きな事への投資などの必要経費を引いていきますよね。

 

これに対し、日当を基準に生活を構築する場合、足し算の生活になると思います。例えば1日7千円稼いだとしましょう。それだけあれば、食べ物が買えます。食べ物さえあれば、夏場なら何とか生きてはいけそうです。

 

仮に家賃月額3万円の部屋を借りるとすると、5日間働けば家賃分を稼ぐことができます。一か月で3万円必要なら、一日辺り1000円稼げば良いことになります。一日7千円稼ぐことができれば、そのうちの千円を毎日残せば、部屋が借りられるのです。

 

もちろん、月給制も基本的には一日あたり○○円貰っていることは同じですが、毎月定額が与えられるので、とりあえず毎日出社すれば、余程のことが無い限り、給料は万事支払われます。しかし、日雇いでは、生活の為に一日あたり○○円稼ぐ必要があるから、今日はこれとあれをやって・・・という姿勢で生きることになります。

 

前者と後者では仕事に対するスタンスが違ってきます。前者は受動的になりやすく、後者は能動的になると思います。

 

起業家や個人事業主は明らかに後者です。自分で仕事を見つけたり、作ったりして、ある程度の金額を稼ぐ必要があるから、能動的にならざるを得ません。そういう意味で、起業において、その日暮らしの感覚は案外役に立つのではないかと思ったのです。

 

いくら給料が申し分なくとも、毎日に刺激がなく、ただ淡々と時間をやり過ごすだけの仕事では、長くは続きません。そのような生活は私たちの心から活力を奪ってしまいます。それは長い目で見れば、危険なことです。

 

人はつまらないことや単調な作業を延々と続けていると、思考停止になってしまいます。その結果、何かが違うことは分かっているのだけれど、与えられることに慣れているので、自分で考えることを怠り、毎日をこれまでの延長で過ごしてしまうのです。

 

さらに、心が躍らない仕事でクタクタになって、そのままベッドに倒れこむことの繰り返しでは、何も変わりません。その上、仕事のストレスを発散する為に、消費行動を取ってしまい、無駄遣いをしてしまうのです。消費と投資は違います。簡単に言えば消費はその場の欲を満たすだけであり、投資は未来に何かが生きてくることです。

 

このようなことを考えていると、『生活の為に嫌なことも我慢するのは仕方がない』という考え方も全くのデタラメなばかりか、むしろ危険な考え方と捉えることもできるのではないでしょうか?

 

私は最近、『狼と香辛料』というアニメを見ています。主人公のロレンスは行商人なので商売の話がたくさん出てきます。私は頭の回転が余り良くないので、話についていけない場合が多いのですが、アニメの雰囲気が好きで、良く見ています。

 

彼らは行商人なのでどこかの街に定住することはありません。ある街で仕入れた商品を、荷馬車で運んで違う街で売り、利益を得ています。いわばその日暮らしのスタイルです。

 

狼と香辛料の舞台は中世のヨーロッパに似た世界なので、アニメを見ていると、当時の生活や街の雰囲気を垣間見ることができます。アニメの中で、主人公が洋服を中古で値切って購入するシーンがあるのですが、現代、特に先進国では服を中古で買うことは少ないのではないかと思います。

 

このアニメを見て、現代でもこんな生活スタイルがあっても良いのではないかと思いました。生きるためには衣食住が必要ですが、夏場であれば最低限食べ物があれば生きていけます。しかしながら、現代では生活の為に最初から衣食住をすべて万全にしようとしますよね。食べ物、住む場所、移動手段、通信手段、洋服・・・。

 

生活水準を下げれば、少ない給料でも生きることはできるのでは?と思います。実家やシェアハウスなどに住むという手もありますしね。

 

そういう意味で、サラリーマンとして働きながら、起業に向けて活動を進める上で、必ずしも正社員や月給が高い職業にこだわる必要はなく、むしろ、金銭面で不安定なアルバイトや日雇いなどをしながら生活したほうが、経済感覚というか、起業家に必要な感覚を養えるのではないか・・と思いました。

 

読んでいただいてありがとうございます。