La mia armonia

精神世界やスピリチュアリティなど、ちょっと不思議な世界をベースに、人生を前向きに生きる考え方を提案しています。起業やビジネスについても書いています。

そんなんじゃどこへ行っても通用しねえぞ

今日は以前勤めていた職場での話を振り返りたいと思います。私は以前技術者として働いていましたが、仕事を楽しむ事ができず、とうとう退職という決断をしてしまいました。退職間近の頃、私の振舞いは酷かったと思います。

 

仕事に身が入らないばかりか、遅刻をしたり、無断欠勤未遂をしたり、人としてどうなの?という事をしていたからです。

 

ある時、気持ちが塞ぎこんで、会社に行く気がせず、そのまま連絡もしないという愚かな行為をしてしまったことがありました。会社から電話がかかってきたかもしれませんが、出ませんでした。どうせもうすぐ退職するし、自分がいなくても何ら問題はなく、『放っておいてくれ』と内心では思っていました。そうしたら、夕方になって、同僚の一人が私のアパートに来てくれて、チャイムを鳴らしたり、ドアをドンドンと叩いて私の名前を呼ぶではないですか。

 

そこまでされたら、出ないわけには行きませんでした。同僚も会社の人達も、『私が倒れているのではないか』と心配してくれたようでした。今思えば、何て優しい人たち、何て良い会社なんだ・・と思います。『放っておいてくれ』などと自分勝手な行動をとってしまった自分が恥ずかしく思えた一件でした。

 

当時の私は、精神世界に偏り過ぎていて、『周りの現実は幻想』『自分がこの現実を創っている』という事を本気で信じていたこともあり、周囲の人に何を言われようが、自分が酷い事をしようが、淡々とやり過ごす自分がいました。

 

ある意味では大変に打たれ強かったわけですが、今思えば、ちょっと行き過ぎていました。そんな振舞いを見かねたのか、ある時、とある上司の方にこう諭されました。

 

『そんなんじゃどこへ行っても通用しねえぞ。俺ね、昔、仕事が嫌で嫌で仕方なくて辞めた事があるだよ・・で、その時上司にこう言われただよ。そんなんじゃどこへ行っても通用しねえぞって。俺もその時は、何だようるせえなって思ってたよ。でも今はその上司の言ってた事がよーく分かるだよ。○○君(私)が辞めるって話は聞いてるよ。でもね、そういう事(時間や約束を守る)をちゃんとやる事は大事じゃない? 今度は約束を守るって俺と約束してくれない?』確かこういう内容だったと思います。

 

その時の私は真面目な気持ち半分、ああそうですか的な気持ち半分な割合でその説教を聞いていました。なぜなら、当時の私は、『確かに一般的な職場なら通用しないだろうけど、自分は好きな事をして生きて行ってみせる! 自分には自分の生き方がある!』という自信があったからでした。

 

でも、今思えば、大事なことを見失っていたかもしれません。どんな仕事をした所で、約束を破ったり、目の前の仕事に真面目に取り組めない人に応援者が付くはずがないからです。例えつまらない仕事であったとしても、適当にやっているようでは、ダメなわけです。そんな姿勢で好きな仕事をやったとしても、失敗するでしょう。

 

どうしても嫌なら、違う仕事を探すか、今の仕事を楽しめる工夫をしてみる、そういう自発的な生き方が求められるのです。嫌な事を嫌というのは甘えではありませんが、その環境に甘んじているだけなのは、甘えであり依存です。あの時の上司の方が仰りたかった事は多分こういう事だったのかな・・と思います。

 

今思えば、そんな当たり前な事をわざわざ教えて頂いた事に感謝の気持ちが湧いてきます。つまらないと感じるのは別に悪いことではないのです。でも、それを楽しめる工夫をしない自分が悪い。仕事がつまらないのではなく、自分がつまらない人間なのです。

 

つまらない気持ちで仕事をして、誰が喜ぶでしょうか。自分がつまらない気持ちになるだけではありません。周囲の人も同様につまらない気持ちにさせてしまうのです。今思えば、どうしてもっと一生懸命仕事に取り組めなかったのだろうと思います。

 

自分の力なんて微々たるものだけれども、その力を同僚やお客さんを喜ばせる為に使えなかった事がとても悔しい。能力が無くても、自分が出来る事をしていこうという自発的な姿勢は持てるものです。以前それが出来なかったのは、いろんなトラブルがあり、既にエネルギーが枯渇しており、どうしようもなかった事も原因としてはあります。

 

でも環境の所為にしても仕方がない。私は失敗したけれど、その原因も痛いほど分かっている。だからこそ次の職場ではその失敗を活かすことが出来る。仮に自分を採用してくれたということは、自分の力を認めてくれたという事です。自分を必要としてくれたということです。前の会社もそうです。自分の力を認めてくれたから採用してくれたのです。

 

それなのに、一生懸命仕事に取り組むことが出来ず、会社に依存していた昔の自分が恥ずかしい。でも、そんな自分を長い事雇ってくれた会社やお世話になった方々には感謝しています。

 

30歳にもなって、未だこんな事を言っている私はつくづく『未熟』だし、どうして他の人と同じように出来ないのだろう?と思う事もありますが、それでも確実に成長している私がいます。そう思うと、『人生では、起こるべきタイミングで起こるべき事が起きてくる』と思えます。人と比べなくても、自分のペースで成長してゆけば良いのだと思えてきますね。

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