私たちは、自分のフィルタを通してこの世界を見ています。
よく、『信じるものを見る』とか、『この世界は自分の中にある観念や信念が反映されたものである』というようなことが言われます。
起きてくる出来事は、はじめから決まった意味を持っていなくて、そこに意味を与えているのは自分です。
同じ状況を目にした時でも、その時の自分の心の状態によって、感じ方が変わります。
穏やかで感謝に満ち溢れた心の状態ならば、その状況のポジティブな側面に意識が向きます。
イライラや嫉妬の気持ちでいれば、その状況のネガティブな側面に意識が向きます。
問題が起きた時に、『なんでこんなことになっちゃったんだ・・』と考えるのと、『これだけで済んでよかった・・』と捉えるのとでは、感じ方が違いますし、その後の対応も変わってきますね。
ポジティブに捉えた方が、その後の対応もスムーズに行きますし、心理的負担が軽くなります。
同じ状況を見た時に、前向きに捉える為には、普段から前向きな心の状態を保つ必要があります。
今現在どんな生活をしていたとしても、足りてない部分に意識が向くと、自分は恵まれていないように感じます。
逆に、本当に些細なことなのだけれども、足りている部分、幸せを感じられる部分はあります。
そこに意識を向けると、自分は恵まれていると感じることが出来ます。
『本当に貧乏な人とは、どこまでいっても満足出来ない人』という言葉があります。
要は、幸せかどうかは、自分の感性による部分が大きいということです。
足るを知るという言葉もありますね。
私たちは、人と比較したり、幸せに条件をつけたりしてしまいますが、それはこれまでの人生で形成されてきた固定観念が原因になっています。
思い込みをはずし、柔軟な視点を養うことによって、幸せを感じる感性を磨くことが出来ます。
幸せを感じるセンサーを磨く為に、『ありがとう』などのポジティブな言葉を意識的に使うことも効果があるようです。
エゴ意識が強すぎて自分では中々変われないなら、本を読んでみると良いでしょう。
成功者や幸せに生きている人が書いた本を読むだけで、その人のエネルギーが伝わってきますので、頭でっかちになっている時に、そういうエネルギーを取り入れてみると、幸せを感じる感覚が少し垣間見えるかもしれません。
あとは、成功者や幸せに生きている人に会って話をすることも効果があるでしょう。セミナーなどもたくさんありますし、まずは興味があったら飛び込んでみるといいです。
人間は普段付き合う人や目にする情報(本やインターネットやテレビ)などに無意識的に影響されていますので、意識的に触れるものを変えてみるとそれまでの生活パターンを抜け出すことができるでしょう。
日々の仕事や忙しさに追われて生活していると、幸せを感じる感性が鈍り、大事なことを見失いがちになります。
意識的に自分の心の状態を観察し、バランスをとることが大事だと思います。