2011年、自分の人生について真剣に考え始めた私は、たくさんの本を買って読みました。それまで読書なんてしなかった自分の家の本棚がたくさんの精神世界系の本で埋まって行きました。
当時書店に行くと、『精神世界』コーナーに行き、面白そうな本を物色していました。
ある時『ソース』という本が目に留まりました。
サブタイトルで『あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』と書かれていて、当時好きなことをして楽しく生きるというライフスタイルに共感していた私は、迷わずその本を手に取りました。
本をパラパラとめくってみると、私の興味をくすぐる題目がいくつも書かれていました。
『ヤル気のウソ』、『責任感のウソ』、『現実的になれというウソ』など、見ていてとても晴々しい気持ちになるような事がたくさん書いてあるのです。
心の中で『そう!そうだよね!』、『やっぱり好きなことをして自由に生きても良いんだ!』という嬉しさが湧いてくるのでした。
ソースを買い、家に帰ってじっくりと読みました。
人の心を鼓舞する本というのはたくさんあると思いますが、このソースも私の心を奮い立たせてくれました。
本の中に、『人生のアンバランス度テスト』という項目があるのですが、当時の私の結果は、『完全にアンバランス』か『極端にアンバランス、危険信号』のどちらかだったと思います。
それだけ毎日の生活に刺激が無く、私の心は乾ききっていました。
本の中の『仕事は向こうからやってくる』という章の中で、印象に残っている一文があるのですが、
『頭で考えた条件をもとに探そうとすると、その条件に合うものが、かえって見つからなくなります。探すという行為そのものが目的のものを押しやってしまうからです。
ですから仕事を探さないでください。それよりも、自分の生来のワクワクに根差した生活を築くようにしてください。ワクワクに没頭した生活を送ってみてください。自分のワクワクと関係のある場所や、分かち合える人々と多くの時間を過ごし、ありのままの自分を出せる人々と付き合うようにしてください・・・』
この『仕事を探さないでください』という言葉が当時の自分にとっては新鮮でした。
何をするかではなく、何かをしている時の自分の心の状態が重要という事だと思います。仕事でも何でも、楽しい気持ちで活動していれば、それが磁石になって、楽しい人や出来事を連れてくるという事ですね。
実際はそう上手くもいかないかもしれませんが、私はこの文言を真に受け、実際しばらく仕事を探しませんでした(笑)
でも仕事が向こうからやってくることはありませんでした。
正確に言うと、ちょっとはあるのですが、結果的に上手く行きませんでした。
求人票を見て仕事を探すことはありませんでしたが、それ以外で楽しいことをしていなかったので、結果的に、楽しい現実が創造されるわけはなく・・。
結局は、仕事でも何でも自分が楽しいと感じる感性だと思います。また、待っていても何かが変わるわけではありません。やはり好きなことについて小さな一歩でもいいから行動を起こすことが必要だと思います。
この本は本当に読んでいて元気になる本です。
人によって心を揺さぶられる本は異なりますが、もし一冊の本を手に取った時、心が震えるような気持ちになったとすれば、その本に書かれてある事は自分にとって真実だと思います。
現代人は兎角損得や利害で物事を考えてしまいますが、『好きかどうか』、『自分はどう感じるか』という心の部分も大事だと思います。
現在仕事や人生がつまらないと感じている人がいたら、この『ソース』はおすすめです。元気になるだけでなく、それまでの常識や固定観念が打ち砕かれ、生き方の選択肢が増えることになると思います。
『ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』
本の表紙にも書かれていますが、『これが21世紀の生き方のスタンダードになる』と思います。